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開放感溢れる吹き抜け・・・冷暖房費用はどうなる?

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カテゴリ:コラム

開放感溢れる吹き抜け・・・冷暖房費用はどうなる?

こんにちは。ピタットハウス東大和上北台店の渡邊です。
間仕切りが少なく天井が高いお部屋や、吹き抜けのある空間はとても解放感があります。一生住む家なのだから、開放感のある空間で暮らしたいと考える方も多いことでしょう。でも吹き抜けのあるお家は、冷暖房費用が高くなってしまう傾向にあり、購入をあきらめてしまうケースもあります。

今回は吹き抜けのメリットや、冷暖房効率低下の原因とその対策をまとめます。

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吹き抜けがある戸建ての冷暖房費用が高くなる原因

吹き抜けのある家は、圧迫感がなく、高い天井に設置されたペンダントライトやシーリングファンといった、高級感あふれるインテリアを楽しむことができるとても魅力的な家です。
吹き抜けや広い空間は、家全体に上質な雰囲気を演出できるので、憧れを抱く人も多い間取りです。
しかし吹き抜けは、冷暖房効率が悪く、光熱費が高くついてしまうというデメリットがあります。これは構造として物理的に対策しにくいものです。

その理由は以下の通りです。

冷暖房する空間が広い

限定された空間では部屋の空気が少ないため、空調をかければすぐに部屋の温度が変わります。つまり冷暖房にひつようなエネルギーが少ないので、光熱費が抑えらるのです。
しかし同じ広さの部屋であっても、吹き抜け構造のある部屋は、上層にもう一部屋分の空気があり、そこを冷暖房しなくてはなりません。そのためより多くのエネルギーが必要になります。

外気の影響を受けやすくなる

省エネ住宅は気密性が高く、屋内の温度が外気や冷暖房していないお部屋の温度の影響を受けにくいため、一度冷暖房した部屋の温度を維持しやすい構造になっているのです。

しかし吹き抜け構造では、屋内の空気が大きく循環するため、一度冷暖房された空気も壁面や太陽光で伝わる温度や、微小な隙間から侵入してしまう外気の影響を受けやすくなります。

特に冬場は、暖房の暖気が空間上層に浮き上がってしまうため、部屋全体が暖まるまでに大量のエネルギーを必要とします。また夏場、大きな窓のある吹き抜けでは、ガラス越しの太陽光と伝わる熱で空気が暖められ、なかなか冷房が効きません。さらに上層のロフトなどでは、上層に滞留した暖気と温室効果でまったく冷房が効かず、蒸し風呂のような環境になってしまうこともあります。

吹き抜けのある家の光熱費対策は・・・

吹き抜けのある戸建ては、おしゃれであるものの、前段の通り冷暖房費用の懸念があります。おしゃれな暮らしを満喫するためには、対策を講じなくてはなりません。

高出力の空調を選ぶ

エアコンは機種のスペックによって、空調できる空間の広さが決まっています。

20畳用のエアコンなら、通常の20畳分空間の空調能力があります。しかし吹き抜けのあるお部屋は、上層にもう一部屋分の空間を抱えています。そのため同じ20畳であっても、実際には40畳を空調するパワーが必要になってしまいます。

もし20畳用のエアコンを吹き抜けのある20畳用の部屋で使った場合、パワー不足でいつまでも冷暖房が効かず無駄なエネルギーを消費するばかりになってしまいます。
また40畳分の空間があるのだから、20畳用のエアコンを2台取り付けると考える方もおられるかもしれません。しかしこれでは不十分なのです。複数の低出力のエアコンで温度調節するよりも、高出力のエアコンで冷暖房したほうがエネルギー効率が良いと言われています。

吹き抜けのあるお部屋で使うエアコンは、上層空間分を考慮して、そのお部屋の畳数以上の冷暖房能力を持つ機種を導入してください。

床暖房や床下暖房を活用する

温められた空気は膨張して比重が軽くなり、上層に浮き上がってしまいます。逆に冷やされた空気は収縮して比重が重くなり、下層に沈みます。

暖房に限った対策となりますが、上層に大きな空間では床暖房や床下暖房が効率的です。床暖房なら、下層に沈んだ空気を効率的に温めることができます。
エアコンでも空気を温めることはできるのですが、エアコンは部屋の上層に設置されています。そのため、屋内の比較的暖かい空気を温めることになり、その空気はいつまでの部屋の上層に滞留して、人のいる下層の空気はいつまでも暖まらない、問うことになってしまいます。こういったことを理解して、お部屋下層を温める暖房器具を導入しましょう。

空気を循環させる

エアコンなどで冷暖房した空気は、物理的に上層下層のいずれかにたまってしまいす。これらを効率的に循環させることで、暖かい空気を下層に、冷やされた空気を上層に回すことで、部屋全体を均一に冷暖房することにつながります。

そのためには、サーキュレーターを利用します。サーキュレーターは扇風機のようにモーターで羽根を回して、空気の流れを作り出す器具です。

扇風機でも空気は動くのですが、扇風機の羽根は風をある程度拡散させ広い範囲に風を送る構造なので、上層・下層の空気を入れ替えるパワーがありません。一方、サーキュレーターは、扇風機とは違う構造羽根で、空気を直進させ遠くまで流すことができます。そのため、下層にたまった比重の重い空気を上層に押し上げ、部屋全体の空気が循環する流れを作ることができます。

部屋のサイズに合ったエアコンや、床暖房を導入したうえで、サーキュレーターを併用すれば、冷暖房効率が上がり、光熱費を節約できます。


部屋のドアは閉め、カーテンをうまく利用する

吹き抜け構造の上層に上の階の廊下があり、お部屋のドアがあるといった間取りなら、

2階以上にある部屋のドアは、閉めるようにしましょう。冷暖房しなくてはならない空気を、少しでも減らすための最低限の対策です。もちろん、他の部屋や廊下に続くドアも閉めましょう。

合わせて遮熱カーテンや赤外線カットのカーテンを使用して、窓から伝わる外気の温度や、太陽光の赤外線として屋内に射しこむ熱エネルギーをカットしましょう。また窓ガラスに赤外線カットフィルムを貼り付ける方法もあります。

まとめ

吹き抜けのある家に付き纏う、冷暖房費用の問題について、原因と対策を解説しました。
光熱費の負担があるとしても、吹き抜けの空間が醸し出す優雅で上質な雰囲気は憧れるものです。
このような間取りのおうちをお選びになる場合は、しっかりと冷暖房費対策を講じることをお勧めします。
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