こんにちは、ピタットハウス東大和上北台店の淵川です。
木造住宅の建築をお考えの方なら、「ウッドショック」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ウッドショックとは2021年に発生した「木材価格の高騰」のことですが、現在もその影響はあるのか、気になりますよね。
そこで今回は木造住宅をご検討されている方に向けて、ウッドショックが発生した原因、その影響と対策についてご紹介いたします。
木造住宅におけるウッドショックの原因とは?
ウッドショックの大きな原因となったのは、やはり新型コロナウイルス感染症です。
コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増えたことで、より快適な空間を叶えるために新築一戸建て住宅を購入する方が、世界中で増加しました。
そのため木材の需要が増加し、価格が高騰。
さらにコロナ禍で海上輸送が停滞し、輸送のためのコンテナが不足したことも、価格上昇につながりました。
また日本が輸入木材に大きく依存していることも、ウッドショックの影響を受けた大きな要因です。
それまで日本では安価な海外産木材に頼っていたため、国内の林業が衰退していました。
そのためウッドショックが起きても、高騰した輸入木材を仕入れざるを得ませんでした。
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ウッドショックが木造住宅に与える影響とは?
ではウッドショックによって木材の価格が高くなると、どのような影響があるのでしょうか?
①木造住宅の建築費の高騰
もっとも影響があるのは、木材を多く使用する木造住宅の建築費です。
建築費自体が上がってしまうため、販売価格も上げざるを得ません。
実際、新築木造住宅では1棟あたり数十万円から百万円程度、値上がりしているといわれています。
②工期の遅れ
木材の価格が高騰することは、需要に供給が追いついていないことでもあります。
十分な木材が予定どおりに調達できないと、建築しようにも材料がないので、工期が遅れてしまいます。
契約したにも関わらず、なかなか家が建たない影響も考えなければなりません。
③中古住宅の価格上昇
このように新築住宅の値上がりや工期の遅れが発生すると、当然中古住宅を検討する方も増えます。
すると今度は中古住宅の需要も増えるため、新築だけでなく中古物件の価格も上昇してしまいます。
新築も中古も以前より価格が高い状況になっているので、購入にあたっては慎重に判断する必要があるでしょう。
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ウッドショックへの対策と購入タイミング
前述したように、ウッドショックは建築費用の上昇や工期の遅れ、中古住宅の価格上昇などに影響を及ぼしています。
しかし、日本は「SDGs」と「脱炭素社会」の実現に向けて積極的に取り組みをおこなっており、ウッドショックが起きても木造化に対する対策を進めています。
「SDGs」とは、持続可能な世界を実現するための国際目標であり、「脱炭素社会」とは、温暖化ガスの排出を最小限に抑え、CO2排出実質ゼロを目指す社会のことを指します。
さらに対策として、日本政府は2021年6月15日に閣議決定された「森林・林業基本計画」を策定しました。
この計画では、森林資源の適正管理や利用、国産材製品の供給体制の整備、都市を中心とした第2の森づくりなどが重要な施策として挙げられています。
これにより、木材の海外輸入を減らし、市場価格の改善や国内林業の育成、環境問題の改善に寄与することが期待されています。
また、木造住宅を購入した後、将来的に売却する可能性も考えられます。
ウッドショックの影響によって、購入時よりも高く売却できる可能性もあるでしょう。
ただし、市場の状況や需要の変化によって、必ずしも高額で売却できるわけではありません。
その他には、需要や資材価格の上昇が続く可能性も考えらえます。
そのため、常に現時点が購入するタイミングと言えるとは限りませんが、個別の状況や予算などを考慮し、将来の住宅計画を早めに検討することをおすすめします。
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まとめ
現在ではコロナ禍を発端に発生したウッドショックにより、新築木造住宅だけでなく、中古住宅の価格も上昇しています。
ですが、SDGsや脱炭素社会といった対策を中心に、木造住宅への関心は高まっています。
平常時に比べて、購入するかどうか判断に迷うポイントも多いため、マイホームを購入する際は事前に弊社へご相談ください。
私たちピタットハウス東大和上北台店では、東大和市の一戸建て物件を多数ご紹介しております。
気になる物件がございましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。